朗読劇 終幕

team.鴨福 第4回展公演『春望む星の六花』全3公演、無事に終幕いたしました。

ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。
お楽しみいただけましたなら、これ幸いです。

演出なんぞ、大学の卒業制作ぶり(笑)←一応演出で卒業した人。

演出を受諾したとき、「このくらいのペースならいけるかな」と思ったんだけど、実際は意味不明スケジュールで稽古になかなか行けない時期もありました…

私が要求したことは、ものすごくシンプルだけどたぶん難しいことでした。

「お願いだ、セリフを読まないでくれ。喋ってくれ。」


会話してほしいとお願いしました。
なかなか難しいことです。
ひたすら、これを口酸っぱく言っていました。

以下は演出ノート。
お客様にとっては、見えたものがすべてなのだから、以下はあんまり意味がなかったりするけど。

台本を読んだとき、これは何を表現すればいいのだろうと悩んだ。だから何度も何度も読んだ。
何度も読んだ後にこの作品から浮かび上がってきたのは愛だった。とにかく、愛そのものだった。
愛とは何か、というのを掘り下げていこうと方針を決めた。

キャストのみんなには、たくさんたくさん要求しました。

BAN BAN BANの山本さんも、
普段は芸人さんですが、今回は「役者」としてオファーしました。彼のキャスティングは勘 です。
「あ、山本さんの演技見てみたい」って思ったのです。彼はやはり場数が違います。そして会話ができるのです。そのまま、役として生きてくれたのは山本さんでした。最初、彼は漢字が苦手で読めなかったりもしましたが、次の稽古の時にはかならずクリアしてきてくれましたし、こちらからのリクエストに迅速に対応してくれる、本当にレスポンスの良い役者さんでした。たぶん、台本めっちゃ読み込んでくれたのだと思います。

ユキムラを演じてくれた大ちゃんこと粕谷くんは、非常にリアクションやツッコミに長けた役者さんで、あまり要求することがありませんでした。ハートがきゅんとする「課金ポイント」はいくつか指定しましたが。心に嘘をつかない、非常に素直な役者さんです。今後、共演したい役者さんです。

フリーレをやってくれた丸山ゆうちゃんは、演出補佐としてとにかく、私が頼りまくりでした。私のやりたいことを汲んでくれて、いろいろとサポートしてくれました。ゆうちゃんには感謝してもしきれません。フリーレとしてきちんとしっかりお芝居できる役者さんなので、安心しておまかせしてました。

フラムをやってくれたぺーちゃんは、本人の性格、人間性からかなり離れたキャラクターでしたので、なかなか私のリクエストに納得ができない状態で稽古が進みました。でも、『廃駅のオリオン』『夏を溶かす雪』のお芝居を観ていて、「あ、本番にはこう持っていけば間に合うw」という予測で進めていきました。予測どおりの展開になってもらえたのでホッとしました(笑)

シュニー、ファッケルをやってもらったあやのんはなかなかこちらの意図が伝わらず、毎回、稽古の度に悩みました。最初のダメだしは、
「喋りを文系じゃなくて理系にしてくれ」でした。
シュニーは論理的な思考を持ち、かつしたたかで、感情も豊かであり愛のある人物で、感情だけでもっていくと成立しなくなるかなり難しい役どころでした。それでも果敢にチャレンジしてくれました。ありがとう。

それから、グレイス役の大出ちゃんにはかなりハードルの高いことを要求しました。きっときっといっぱい悩んで、悩んで、その時に出せる最大限を出してくれました。追い込まれて大変だったと思います。137cmの小さな体からエネルギーを爆破させることが私の目的でした。魅力的なグレイスでした。

そして、エキストラで参加してくれた生徒ちゃん。
彼女たちの頑張りは本当に素晴らしいものでした。
昨年度、自分の名前も小さい声すぎて聞き取れなかった女の子たちが、訓練と稽古を重ね、ステージの上で、堂々の演技をしてくれたこと。成長が見えたことがとっても嬉しかった。毎週、ヨガや有酸素運動でヘロヘロになりながらも高校生らしいパワーで乗り切ってくれました。ありがとう!貴女たちは私の自慢の生徒だ!
あと、ピアノを弾いてくれたいっくんは、
相変わらず神でした。無茶振りゴメン(笑)
でも乗り越えてくれるいっくん最強!

音響の河辺先生も、照明の雑賀先生もありがとう!
大量の音響のポン出し、
無茶振りの照明リクエストに応えてくださってありがとうございました!

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